トイレの前だけでなく、廊下の先やソファの下からも、ざらっとした砂粒が出てくる。
ゴミ袋を開けるたびに、においが鼻につく。
猫のトイレまわりの困りごとは、砂の飛び散り、におい、ゴミの保管、スコップの使いにくさの4つにだいたい分かれます。
困りごとごとに、買い足すと効きやすい物は違います。
砂が飛び散る・足について運ばれる → トイレ前のマット、縁の高いトイレ
においが部屋に残る → 傷んだ容器の買い替え、防臭袋
ゴミの日まで置いておくのが大変 → ふた付きのストッカー、袋の大きさの見直し
スコップが使いにくい → 砂の粒に合う目の細かさのスコップ
どれも、一度に全部そろえる必要はありません。
いちばん困っている1つから買い足すと、何が効いたのかも分かりやすくなります。
使い方や使える砂の種類は商品ごとに違うので、買う前と使う前に、商品の表示と説明書を見てください。

砂が飛び散る、足について運ばれる
トイレの前に、砂を落とすマットを敷く
猫はトイレから出るとき、足の裏や指の間に砂をつけたまま歩きます。
トイレの出口にマットを敷くと、歩いている間に砂が落ち、部屋の奥まで運ばれにくくなります。
マットは、素材と作りで、砂の落ち方と手入れのしやすさが変わります。
| マットの作り | 砂の落ち方 | 手入れ |
|---|---|---|
| 二重のメッシュ | 下の段に落ちる | 開けて捨てる |
| ゴムや樹脂の凹凸 | 溝にたまる | 振る・拭く |
| パイル(布) | 毛足にからむ | 掃除機・洗濯 |
二重のメッシュは、上の網目から砂が下の段に落ち、マットを開いてまとめて捨てられる作りです。
ゴムや樹脂の凹凸があるマットは、汚れても拭きやすく、水まわりに置きやすいのが利点です。
パイルのマットは足ざわりがやわらかく、砂がからみ取られやすい反面、細かい砂が奥に入りこむと取りにくくなります。
大きさは、猫がトイレを出てから2〜3歩ぶんを受け止められる奥行きがあると、足の砂が落ちきりやすくなります。

マットの端がめくれたり、踏むと滑ったりすると、猫が上を歩くのを嫌がることがあります。
裏に滑り止めがある物か、床に置いたときに動かない重さがある物を選びます。
縁の高いトイレや、上から入るトイレに替える
マットを敷いても、砂をかく勢いでトイレの外に砂そのものが飛んでいく場合は、トイレの形を見直します。
縁の高いトイレは、横に飛ぶ砂を壁で受け止めます。
入口の部分だけ低くなっている物なら、猫の出入りはそれほど変わりません。
上から入るトイレは、天井の穴から出入りするので、ふたの上で足の砂が落ちます。
飛び散りと持ち出しの両方を抑えやすい形ですが、ジャンプして入るので、子猫や足腰の弱った猫には向きません。
トイレの形そのものの比べ方は、「猫のトイレはオープン型かフード付きか、部屋の広さ・砂の飛び散り・猫の性格で決める二択」の記事にまとめています。
砂の粒が細かいほど足につきやすいので、粒の大きめな砂に替えるのも一つの方法です。
トイレの下に、床を守るシートやトレーを敷く
飛んだ砂やおしっこのはねで困るのは、掃除の手間だけではありません。
フローリングの継ぎ目におしっこがしみこむと、においが床に残ることがあります。
賃貸の部屋なら、床の傷みは退去のときにも気になるところです。
トイレの下に防水のシートや、ひと回り大きいトレーを敷いておくと、こぼれた物を床に届く前に受け止められます。
シートは、トイレとマットを両方のせられる大きさにすると、出入りのときにこぼれた砂もまとめて受けられます。
端が反り返る物は猫がつまずくので、床に平らに広がる薄手の物のほうが扱いやすくなります。
においが部屋に残る
容器の傷を見直す
片づけを毎日しているのに、トイレのまわりがにおう場合は、容器そのものがにおいを持っていることがあります。
プラスチックの容器は、長く使ううちにスコップでこすれて、表面に細かい傷がつきます。
傷の溝におしっこが入りこむと、洗ってもにおいが取れにくくなります。
底を光にかざして、白っぽい傷が目立つようなら、買い替えを考える時期です。
フード付きのトイレは、中ににおいがこもりやすいぶん、容器の傷みの影響も出やすくなります。
もう1つ見たいのは砂の量です。
砂が浅すぎると、おしっこが底まで届いて容器に直接たまり、固まりきらない部分がにおいの元になります。
袋に書かれた深さの目安まで砂が入っているか、片づけのついでに見ておくと、においの悩みが軽くなることがあります。
防臭袋で、出したあとのにおいを閉じこめる
取り除いた砂やうんちを入れる袋は、においを通しにくい防臭袋にすると、ゴミ箱を開けたときのにおいが変わります。
防臭袋を選ぶときに見たいのは、大きさと枚数です。
1回ずつ縛るなら小さめの袋、1日分をまとめるなら少し大きめの袋が使いやすくなります。
袋の口を縛る位置まで中身を入れすぎると、口がしっかり閉じられません。
1回に入れる量に対して、少し余裕のある大きさを選ぶのがこつです。
消臭スプレーや置き型の消臭剤は、表示を見てから
におい対策として、消臭スプレーや置き型の消臭剤を使いたくなることもあります。
香りの強い消臭剤や、香料・精油(アロマオイル)を含む製品は、猫に向かない成分が含まれていることがあります。
使う前に、「ペットのいる場所で使えるか」「猫に使えるか」の表示を必ず見てください。
表示で判断がつかないときは、使わずにおくか、かかりつけの動物病院に相談してください。
トイレの中や砂に直接かけるのは、表示で認められていない限り避けます。
強い香りがトイレに残ると、猫がトイレに入るのを嫌がることもあります。
においを香りで上から隠すより、容器・砂・袋の見直しを先にするほうが、猫にとっても負担が少なくすみます。
ゴミの日まで置いておくのが大変
ふた付きのストッカーに、まとめて入れておく
猫砂のゴミは毎日出るのに、ゴミの日は週に何回かしかありません。
防臭袋に入れたあとも、ふたのしっかり閉まるストッカーに入れておくと、においが部屋に出にくくなります。
選ぶときは、ふたの閉まり方と容量を見ます。
ふたにパッキンが付いた物や、ワンタッチで閉まる物は、においが漏れにくい作りです。
容量は、ゴミの日から次のゴミの日までに出る量が入るかで考えます。
大きすぎると重くなって運びにくく、小さすぎるとゴミの日までにあふれます。
猫がいたずらしてふたを開けないよう、ロックが付いているかも見ておくと安心です。
置き場所は、直射日光が当たらない、涼しい所が向いています。
夏の暑い場所やベランダに置くと、袋の中のにおいが強くなりやすく、ふたを開けたときのにおいも増します。
ベランダに置く場合は、マンションの規約で物を置いてよいかも見ておいてください。

ゴミの区分は、自治体のルールに合わせる
燃えないゴミの日が少ない地域では、燃えるゴミに出せる素材の砂に替えると、家に置いておく量が減ることがあります。
素材ごとの捨て方の傾向は、「猫砂の種類は素材で見分ける、鉱物・紙・おから・木・シリカゲルの違いと選ぶ軸」の記事で比べています。
スコップが使いにくい
スコップの使いにくさは、目の細かさ・長さ・置き場所の3つで、だいたい説明がつきます。
目が粗すぎると、崩れた塊のかけらが通り抜けてトイレに残ります。
反対に目が細かすぎると、きれいな砂まで一緒にすくってしまい、ふるうのに時間がかかります。
使っている砂の粒より少し大きく、塊のかけらは通さない目の細かさが、使いやすいスコップの条件です。
大粒の紙砂やペレットと、細かい鉱物系の砂では、合う目の大きさが違います。
柄の長さは、トイレの深さと、かがむ姿勢の楽さで選びます。
フード付きのトイレでは、入口から手を入れるので、柄が長めのほうが奥まで届きます。
素材は、金属製と樹脂製が主です。
金属製は先が薄く丈夫で、底に張りついた塊の下に差しこみやすい作りです。
樹脂製は軽くて手に持ちやすく、においが移りにくい加工をうたう物もあります。
どちらにしても、すくう部分が浅すぎないかは見ておきたい点で、浅いと大きな塊がこぼれ落ちます。
今の砂の粒の大きさ(細かい・ふつう・大粒・ペレット)
トイレの深さと、入口の大きさ
スコップを置いておく場所(トイレの横に立てるか、つり下げるか)
この3つを決めてから選ぶと、スタンド付きにするか、フックにかけられる穴付きにするかも決めやすくなります。
スコップをトイレの横に置いておけると、片づけの回数が自然に増え、においの悩みも減りやすくなります。
困りごとが2つ以上重なっているときは、飛び散りならマット、においなら容器の状態、というように、原因に近い物から順に見直すと、買い足す物が増えすぎません。





